なぜこんなに飼っているのか——多種飼育になるまでの経緯

わが家にはいま、マルチーズ、ヘルマンリクガメ、フトアゴヒゲトカゲ、オニプレートトカゲ、そして餌用に飼育しているデュビアやコオロギたちが暮らしています。

「なんでそんなに飼ってるの?」とよく聞かれますが、最初から多種飼育を目指していたわけではありません。振り返ってみると、生きものが生きものを連れてくるような、そんな連鎖でした。この記事では、わが家がこうなるまでの経緯をぜんぶお話しします。

目次

すべては「だっこしてみますか」から——マルチーズ(2020年11月)

最初に迎えたのはマルチーズでした。2020年11月末のことです。

出会いは福岡県内のとあるイオンモール。もともと犬好きで、小さいころから犬を飼いたい願望があったのですが、家庭の都合で許されませんでした。結婚して家を出て、その制約がなくなってからは、いつしか「犬を飼いたいなあ」と妄想する日々。ペットショップの前を通るたびに立ち止まって、犬や猫を眺めていました。

その日は違いました。店員さんから「だっこしてみますか?」のお誘いが。まず妻がだっこ。私は分かっていました——だっこしたら一巻の終わりだと。絶対に欲しくなることは分かっていた。

が、妻がわりかし強引にすすめてくるので、だっこ。

気付いたら契約書にサインをしていました。ここから、わが家のワンダフルライフがはじまったのです。

これ当時お店にいた我が子です。可愛すぎてたまらん。

軽い気持ちで行った爬虫類フェスが、運命の分かれ道(2024年11月)

爬虫類に目覚めたきっかけは、2024年11月2日〜3日にマリンメッセ福岡B館で開催された「九州爬虫類フェス 2024 Autumn」。ヘビ、カメ、トカゲ、カメレオン、ヤモリ、カエルなど、世界中の生きものが集まる九州最大級の即売会です。

行った理由は単純で、ピクニカ共和国のふれあい動物園が来るというチラシが自宅に入っていたから。当時2歳の子どもも楽しめるだろうと、本当に軽い気持ちで足を運びました。

それが間違いでした。

あるブースで目が留まりました。ヘルマンリクガメ。会場では何とか踏みとどまり、購入には至りませんでした。でも、その日から「ほしい欲」は日に日に強くなるばかり。あくる日もあくる日も、爬虫類ショップのInstagramを見つけてはチェックする毎日です。

妻には「やめとけば」と言われましたが、やめられませんでした。

ヘルマンリクガメを探して、福岡のショップを巡る

ついにネットサーフィンでは我慢できなくなり、実店舗へ足を運ぶことにしました。

はじめて入った爬虫類ショップは、福岡市西区のinhabitさん。飼育に必要な機材から環境づくりまで、店員のお姉さんに何でも丁寧に説明してもらいました。ただ残念ながらヘルマンはおらず、ギリシャリクガメとロシアリクガメの在庫のみ。なぜかギリシャとロシアにはピンとこず、店をあとにしました。

次に行ったのは福岡市南区のアンテナ井尻店さん。大量の生体がいましたが、こちらはヘルマン一択の気持ちだったのでまっすぐカメコーナーへ。ヘルマンはいたのですが、お店に来たばかりの個体で販売対象外とのこと。これまた店をあとに。

そして次に向かったのが、北九州市小倉北区のちょろちょろさん。ここは生体とふれあいができるお店で、子どもも連れて訪問しました。白ヘビさんやレオパ、フトアゴなど、さまざまな生きものとふれあえて大満足——

そこに、いたんです。ヘルマンリクガメが。

もうね、めちゃくちゃちっちゃくてコロコロしてて、かわいいのなんのって。

すぐに契約にサインしました。そしてその日のうちに連れ帰りました。2025年7月のことです。フェスからここまで、念入りに念入りに下調べと環境構築を調べ続けていたおかげで、1年たった今でも当時と同じ環境で元気に飼育できています。いまではすっかり大きくなりました。

こんなっちっちゃかったヘルマンリクガメさんが

こんなにでっかく!(写真では伝わらないかもしれない)

すくすく元気に育っております

そして、生きものが生きものを連れてくる

ヘルマンを迎えたあとは、しばらく落ち着いて水槽の魚たちを飼育していました。ところがある日突然、昨日まで元気いっぱいに泳いでいた魚たちが全滅。虹になりました。原因ははっきり分かっていません。2026年7月現在、わが家に水槽組はいません。

そんな中、ヘルマンを迎えたちょろちょろさんへ、今度はふれあい目的で再訪したときのこと。フトアゴヒゲトカゲが妙にかわいくてたまらなくなりました。帰宅後すぐネットで情報収集。迎える準備を整えてInstagramで生体をリサーチしていると、宮若市のSAKUDAさんというお店がヒット。すぐさま足を運ぶと、ピンとくるフトアゴさんが——これまた即契約。フトアゴとの爬虫類ライフがはじまりました。

これを機に、餌としてデュビアやコオロギを飼育しはじめたのですが、これがまあ、増える増える。(生き餌の飼育環境については別の記事で書きます)

あまりにも増えすぎて収拾がつかなくなったので、「彼らを消化してくれる爬虫類はいないか」と調べていると——オニプレートトカゲという、ワニのような超かっこいい生きものが!

ネットで調べた感じでは平均2万円程度の比較的安価な生体かなと思って各所ショップを巡ったんですが、思いのほか高額生体でしたw 「CB」は飼育下で繁殖された個体(Captive Bred)、「WC」は野生で捕獲された個体(Wild Caught)を指すのですが、CBのオニプレは7万円超え。2店舗ほど取り扱いがありましたが、まだまだ爬虫類にわかな自分はその価格にびびって店をあとにしました。

その後、福岡市東区のアニラバさんでWC個体が2万円弱で販売されているのを発見。アダルトサイズであることと、ハンドリング時におとなしかったことが決め手でお迎えしました。爬虫類通の方からすると「価格で決めるとは」と言われそうですが、お許しくださいw

多種飼育で困っていること——実は、あまりありません

「そんなに種類がいて大変じゃない?」と思われそうですが、いまのところ特にうまくいっていないことはありません。餌は同じコオロギ・デュビアをみんなに与えられますし、爬虫類用のカリカリフードもある程度共有できます。

しいて言えば、コオロギの面倒くささでしょうか。飛び回るので、与えるときに後ろ足を取ってから餌皿に入れています。そのまま入れると餌皿から飛び出してしまい、それを生体が追いかけて食べる際に床材を誤飲するおそれがあるからです。

まとめ——お迎えは、いつも突然に

こうして振り返ると、わが家の多種飼育は計画的なものではまったくなく、「だっこしてみますか」の一言や、チラシ1枚から始まった連鎖でした。ただ、勢いで契約したように見えて、ヘルマンのときもフトアゴのときも、お迎え前の下調べと環境構築だけは徹底してきたつもりです。

出会いは突然やってきます。だからこそ、迎えると決めたら準備は念入りに。皆さまの「一巻の終わり」の瞬間にも、この記録がすこしでも役に立てばうれしいです。

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もっと「うろこもふ」

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この記事を書いた人

魚・爬虫類・犬がぜんぶいる家の管理人。3歳の子どもと生きものたちと暮らしています。機材は買って、測って、比べる。実測データと一次体験だけで書いています。

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