わが家には、フトアゴヒゲトカゲ、レオパードゲッコー2匹、オニプレートトカゲ、ヘルマンリクガメ、カエル2匹、水槽の魚たち、そしてマルチーズが暮らしています。さらに3歳の子どもがひとり。
これだけいてもなお、「次は何を迎えようかな」という気持ちは尽きません。ただ、わが家では新しい生きものを迎える前に、必ず確認している判断基準があります。この記事では、その基準と、実際にお迎えを見送った実例をお話しします。

わが家の大方針——「飼えるか」ではなく「飼い続けられるか」
新しい生きものを検討するとき、わが家がチェックするのはこの3つです。
- 責任をもって飼育できる種か。凶暴な性格の種や、家族に害を与えるおそれのある種は原則NG
- 餌の入手が容易か、あるいは許容範囲か。買い続けられるか、家に保管できるか
- 子どもが触れる種か。わが家では子どもとのふれあいが前提なので、ハンドリングできる種であること
どれも当たり前に見えますが、2つ目と3つ目は実際に多種飼育をしてみて重みが増した基準です。順番にお話しします。
ヘビを諦めた話——お迎えを止めた「冷凍マウス問題」
実は私は、コーンスネークなどのヘビをずっと飼いたいと思っています。でも、わが家ではお迎えを見送りました。理由は生体ではなく、餌です。
ヘビのような肉食種の主食は冷凍マウス。つまり、家庭の冷凍庫にマウスをストックしておく必要があります。これに対して妻から「におい」と「見た目」の面で懸念があり、NGが出ました。かといって、餌のたびにマウスを買いに行くのは現実的ではありません。
そこで、餌専用に1人用の小さな冷凍庫を置くことも検討しました。電気代をシミュレーションしたところ、毎月1,000円ほどの電気代がかかる計算に。金額として払えなくはないものの、いまは子どもも小さく、「冷凍マウスを触りたがるのでは」という課題もあり、一旦諦めるという結論にしました。将来的には検討の範囲内です。
「飼育スペースがあるか」「世話の時間があるか」はよく語られますが、わが家の実感では、餌の保管に家族の同意が得られるか・ランニングコストを払い続けられるかまで含めてが飼育キャパです。生体自体はどんなに魅力的でも、ここが崩れると続きません。
3つ目の基準が大事——「子どもが触れる種か」
わが家の3歳児は生きものが大好きです。犬はもちろん、魚も爬虫類も虫も、なんでも触りたがります。最近のマイブームは、餌用デュビアの「遊園地」づくり。トロ船にいろんな置物や流木を並べて、そこにデュビアを放してうろうろさせて遊んでいます。
だからわが家では、「子どもと一緒にふれあえる種かどうか」がお迎えの重要基準になっています。幸い、フトアゴヒゲトカゲ、レオパードゲッコー、オニプレートトカゲ、ヘルマンリクガメは比較的ハンドリングしやすい種で、うちの子もある程度慣れているので、日によってローテーションしながらふれあいをしています。

ふれあいの絶対ルール——「座る・落とさない・追いかけない」
ふれあいのときは、わが家では次のルールを徹底しています。
- 座った状態でハンドリングする(絶対に生体を落下させないため)
- 逃げ出したら絶対に追いかけない。親を呼ぶ
追いかけないルールには理由があります。レオパは逃げている最中に誤って尻尾をつかんでしまうと、尻尾を自切してしまうおそれがあるからです。犬や猫も、嫌がっているときに無理に触れば怒って噛む可能性があります。つまりこのルールは、子どもの安全のためであると同時に、生体への配慮でもあります。
なお一般に、爬虫類や両生類はサルモネラ菌を保有していることがあるとされています。わが家に限らず、触ったあとの手洗いはセットで習慣にしておきたいところです。詳しくは厚生労働省などの公的な情報も確認してみてください。

正直、うまくいかない日もあります
ルールを決めてはいるものの、3歳児は基本的に自分のやりたいことに猪突猛進です。ついついルールを破ってしまうことがあります。
こればっかりは仕方がない、というのがわが家の結論です。だからルールで縛りきろうとせず、親ができる限り常に見守り、大事に至らないように予防と対策をしておく。そこに軸足を置いています。
まとめ——「ダメ」と言わなくていい環境をつくる
小さなお子さんがいる家庭では、「ダメダメ」と言い続けるのではなく、ダメと言わなくても良い環境整備が非常に重要で、有効だと感じています。
子どもが動物とふれあうことは、個人的にはとても大事なことだと考えています。生きものへのやさしさや愛情が育つこと、そしてなにより、子どもの笑顔を最大限に引き出してくれること。それが多種飼育のいちばんの報酬かもしれません。
ご自身の家庭環境とお子さんの興味を見たうえで、楽しい生きものライフを。
