夜間保温の二大巨頭、セラミックヒーターと保温球。同じ60Wならどっちが暖かいのか、電気代はどっちが安いのか——ショップでも意見が割れる定番論争です。
それなら同じケージ・同じ冬・同じサーモで交互に使って測ればいい。温度ロガーとワットモニターで、ガチの同条件比較をやりました。結論を先に言うと、キープ温度も電気代もほぼ互角。差がついたのは別のところでした。
結論:セラミックvs保温球の比較表
| 項目 | 保温球60W | セラミック60W |
|---|---|---|
| 夜間キープ温度 | 約24.5℃ | 約25℃ |
| 消費電力 | ほぼ同じ | ほぼ同じ |
| 月の電気代(サーモ運用) | 約430円 | 約430円 |
| 光漏れ | あり(夜間NG) | なし(無発光) |
| 寿命の目安 | 数ヶ月〜1年で球切れ | 年単位で長い |

夜間キープはセラミック約25℃・保温球約24.5℃で、差はわずか0.5℃——ほぼ誤差レベルの互角。消費電力も同じ60Wどうしでほぼ変わらず、電気代も引き分けでした。では何で選ぶのか。答えは「光漏れ」と「寿命」です。
計測条件
- ケージ:同一の60cmガラスケージ(空ケージ)。1月、室温15℃前後の部屋
- 方式:3晩ずつ交互に入れ替え×2セット(計6晩ずつ)。器具の高さ・位置は固定
- キープ温度:サーモ設定を同じにして、夜間の安定温度をケージ中央・床上10cmのロガーで記録
- 電気代:サーモ運用の消費電力をワットモニターで積算
詳細結果——数字は互角、キャラは対照的
キープ温度はほぼ同じ(約25℃ vs 約24.5℃)
同じ60W・同じサーモで回すと、夜間キープはセラミック約25℃、保温球約24.5℃。0.5℃の差は日によって前後する範囲で、「暖かさ」で優劣はつきませんでした。立ち上がりは光と一緒に熱を出す保温球のほうがやや速く、消えたあとの粘りはセラミックの余熱が上——ただしどちらもキープ温度そのものは互角です。
最大の違いは「光漏れ」——夜間常用は無発光一択
保温球は光が出ます。これが夜間の昼夜リズムを乱すため、夜通し使うならセラミック(無発光)一択。赤い光でも影響を指摘する見解があり、暗くして休ませたい夜間には、光を出さないセラミックが向いています。
次の違いは「寿命」——セラミックは球切れしにくい
保温球はフィラメントが切れると寿命で、数ヶ月〜1年で交換になることも。セラミックは発熱体が丈夫で年単位で使えます。真冬の深夜に切れるリスクを考えると、この差は数字以上に大きい。電気代が同じなら、切れにくいほうが安心です。
コスト換算——電気代は引き分けだった
電気代は 消費電力(W)÷1000×稼働時間(h)×31円/kWh。同じ60Wどうしで、サーモ28℃・夜間14時間・実働約6割の運用だと、60÷1000×14×0.6×31=約15.6円/日。どちらも月約430円で、きれいに引き分けました。消費電力がほぼ同じなので当然といえば当然ですが、「セラミックのほうが高い(安い)」という思い込みは実測で消えました。
我が家の使い分け——夜はセラミック、球は控えに
キープ温度も電気代も同じなら、判断基準は「光」と「寿命」。我が家の結論は夜間保温はセラミック、保温球は昼の補助と緊急用の控えです。真冬に主役が倒れたときの代打がいる安心感は大きい(爬虫類の保温の基礎)。
🦎 うちの場合:以前、真冬の深夜に保温球が切れて、朝ケージがすっかり冷えていたことがあります。以来うちの夜勤はセラミック固定になりました。切れない安心は、数字に出ないスペックです。
まとめ
①夜間キープはセラミック約25℃・保温球約24.5℃でほぼ互角 ②消費電力もほぼ同じで電気代は引き分け(月約430円) ③差は「光漏れ」と「寿命」 ④夜間はセラミック、球は昼と緊急用。「どっちが上か」ではなく「いつ使うか」で答えが出る比較でした。
※数値は我が家の環境での一例です。機器・住環境・季節により結果は変わります。
